発音

発音記号 [ɑr] は、アメリカ英語における「ar」の音を表します。この音は、広めの「アー」音 ([ɑ]) と巻き舌の「r」音 ([r]) が結合したものです。

発音方法

1. [ɑ] の発音:

• 舌を低くし、口を大きく開けます。

• 舌は少し後ろに引いた状態。

• 唇は自然な形を保つ。

2. [r] の発音:

• 舌先を上にカールさせます（巻き舌のような感じ）。

• 舌先が上の歯茎や口内に触れないように注意します。

• 声帯を振動させて「r」の音を出します。

3. [ɑ] と [r] を結合:

• [ɑ] の形で始め、音を出しながら滑らかに舌を巻き上げて [r] に移行します。

発音のコツ

• [ɑ] の発音をしっかり作った後、自然に [r] に移行することを意識しましょう。

• [r] を強調しすぎると不自然になりやすいので、音の流れをスムーズに保つようにします。

発音

発音記号 [ɛər] は、アメリカ英語で「air」や「care」などのように聞こえる音を表します。この音は、広めの「エ」音 ([ɛ]) に続き、舌を上にカールさせる「r」音 ([r]) を伴い、全体として少し長く伸びる音です。

発音方法

1. [ɛ] の発音:

• 口を少し開け、舌の中央を口の中間あたりに置きます。

• 唇はリラックスして自然な形。

• 短い「エ」と「エェ」の中間のような音を出します。

2. [ər] の発音:

• 舌をやや後ろに引き、舌先を軽く巻き上げます（舌先が歯茎に触れないように注意）。

• 声帯を振動させ、「r」の音をしっかり響かせます。

3. 全体を滑らかにつなげる:

• [ɛ] から始め、[ər] に自然に移行します。

• 全体の音を少し伸ばして、なめらかな響きにします。

発音のコツ

• [ɛ] を発音するとき、口を必要以上に開けないようにしましょう。

• [r] の音をスムーズに出すために、舌の位置を練習するのがポイントです。

• この音は、地域や話し手によっては [ɛr] のように聞こえることもあります（特に早口やカジュアルな会話で）。

発音

発音記号 [ər] は、アメリカ英語で「er」や「or」のような音を表し、一般的に「アー」の音に舌を軽く巻き込む「r」の音を加えたものです。この音は「シュワー」と呼ばれる曖昧母音 ([ə]) と「r」の組み合わせです。

発音方法

1. [ə]（シュワー）を発音:

• 口をリラックスさせ、舌を中央に置きます。

• 唇の形や舌の位置を特定しすぎない曖昧な「ア」の音を出します（短く、弱い音）。

2. [r] の発音:

• 舌先を軽く後ろに引き、やや丸めます（巻き舌のような形にする）。

• 舌先が上の歯茎や口の内壁に触れないように注意。

• 声帯を振動させ、「r」の音を響かせます。

3. 全体を結合:

• 曖昧な「ア」の音から滑らかに「r」に移行します。

発音のコツ

• [ə] を発音するときに舌や唇に力を入れすぎないことが重要です。

• [r] の音を出すとき、舌をカールさせる角度を調整し、自分が出しやすい位置を見つけてください。

• アメリカ英語では [ər] の音が「r」で終わる単語によく現れるため、いろいろな単語で練習するのがおすすめです。

発音

発音記号 [ɜr] は、アメリカ英語で「stir」や「blur」のような音を表します。この音は、開いた中舌の母音 [ɜ] に舌を軽く巻き込む [r] の音を組み合わせたものです。

発音方法

1. [ɜ] の発音:

• 口を少し開け、舌を中間の高さに置きます（舌が上にも下にも触れない位置）。

• 声帯を振動させながら、「エ」と「ア」の中間のような、少し長めの「エェ」の音を出します。

2. [r] の発音:

• 舌先を軽く後ろに引き、丸めます（巻き舌のような形にする）。

• 舌先が歯茎や口内のどの部分にも触れないように注意。

• 声帯を振動させ、「r」の音をしっかり響かせます。

3. 全体をスムーズにつなげる:

• [ɜ] の音から始め、[r] に自然に移行します。

発音のコツ

• [ɜ] を発音するとき、舌が中間位置でリラックスしていることを意識してください。

• [r] を発音する際、舌のカール具合を微調整して、クリアな音を出すように練習します。

• アメリカ英語では、[ɜr] の音が「r」で終わる多くの単語に含まれるため、さまざまな単語で練習すると効果的です。

発音

発音記号 [ɪər] は、アメリカ英語で「ear」や「beer」のような音を表します。この音は短母音 [ɪ]（「イ」に近い音）に、曖昧な「アー」のような音 [ər] が結びついたものです。

発音方法

1. [ɪ] の発音:

• 唇を軽く開き、舌を中間より少し高い位置に上げます。

• 「イ」に近い音ですが、日本語の「イ」よりも短く、リラックスした音を出します。

2. [ər] の発音:

• [ə]（シュワー）を発音するように、舌を中央にリラックスさせます。

• その後、舌先を軽く後ろに引き、「r」の巻き舌音を加えます。

3. 全体をつなげる:

• [ɪ] から始め、すぐに [ər] に滑らかに移行します。

• 音の切れ目を意識せず、スムーズに音を連結します。

アメリカ英語とイギリス英語の違い

• アメリカ英語では [ɪər] の音は比較的強く発音される傾向があります。

• イギリス英語では「r」の音が弱くなる場合があります（特に非回転音地域では [ɪə] に近い音になります）。

発音のコツ

• [ɪ] の音はリラックスして短く発音するのがポイントです。

• [ər] を発音する際に舌の位置を適度に後ろへ引き、巻き舌を軽く加えます。

• 鏡を見ながら唇や舌の動きを確認し、音の変化が滑らかになるよう練習しましょう。

発音

発音記号 [ɔr] は、アメリカ英語で「or」や「more」のような音を表します。この音は円唇後舌の中間母音 [ɔ] に、巻き舌の [r] が結びついたものです。

発音方法

1. [ɔ] の発音:

• 唇を丸めて軽く突き出します。

• 舌を後ろに引き、口の中で比較的低い位置に置きます。

• 日本語の「オ」に似ていますが、口をより丸くし、少し深い音を出します。

2. [r] の発音:

• 舌を軽く後ろに引き、巻き舌の「r」音を出します。

• 巻き舌が苦手な場合は、舌先を歯茎に近づけず、口の中で浮かせるイメージで練習してください。

3. 全体をつなげる:

• [ɔ] を発音した直後にスムーズに [r] に移行します。

• 唇の丸みを保ちながら舌を動かすことで、自然な発音になります。

アメリカ英語とイギリス英語の違い

• アメリカ英語では、[r] の巻き舌がしっかりと発音されます。

• イギリス英語では、非回転音地域では「r」が弱くなり、[ɔː] に近い音になることがあります。

発音のコツ

• [ɔ] の音を深く、唇を丸めて響かせるようにします。

• [r] を発音するとき、舌先を歯茎に当てないように注意してください。

• スムーズに [ɔ] と [r] を連結させることで、自然な音になります。

発音

発音記号 [ʊər] は、アメリカ英語で「tour」や「cure」のような音を表します。この音は、半狭円唇後舌母音 [ʊ] に続いて、巻き舌の [r] が結びついたものです。

発音方法

1. [ʊ] の発音:

• 唇を少し丸めて突き出します。

• 舌をやや後ろに引き、口の中で中間の高さに置きます。

• 日本語の「ウ」と似ていますが、より短く、軽く発音します。

2. [ə] の発音（省略的な中間音）:

• [ʊ] と [r] をつなぐための中間的な曖昧母音です。

• 舌を力を抜いた状態で真ん中あたりに置き、軽く「ア」または「ウ」の間の音を出します。

3. [r] の発音:

• 舌を軽く後ろに引き、巻き舌の [r] を発音します。

• 舌先を歯茎に当てず、口の中で浮かせる感じで出すのがポイントです。

4. 全体をつなげる:

• [ʊ] を発音した後、スムーズに中間音 [ə] を通過しながら [r] に移行します。

• 唇の丸みを保ちながら舌を動かして、滑らかに連結させます。

アメリカ英語とイギリス英語の違い

• アメリカ英語では、[ʊər] の [r] がしっかり発音されます。

• イギリス英語では、非回転音地域では「r」が弱くなり、[ʊə] に近い音になります。

発音のコツ

1. [ʊ] の音を正確に:

• 唇を少し丸めて後ろ寄りの音を作ります。

• 短い「ウ」のような音を意識してください。

2. 中間音を軽く通過:

• [ʊ] と [r] の間を自然にスムーズに移行するため、力を抜いた曖昧音を軽く挟むイメージです。

3. [r] をクリアに発音:

• 舌を後ろに引いて、しっかりと巻き舌を作り出します。

発音

発音記号 [aɪər] は、アメリカ英語で「fire」や「tire」のような音を表します。この音は、二重母音 [aɪ] に続き、曖昧母音 [ə] を通って巻き舌の [r] に移行する音です。

発音方法

1. [aɪ] の発音:

• [a]: 口を大きく開けて、明るい「ア」を発音します。

• [ɪ]: 次に、口を少しすぼめて「イ」の音に移動します。

• この移動を滑らかに行うことで、二重母音が完成します。

2. [ə] の発音（中間音）:

• [ɪ] から [r] に移る間に軽く曖昧母音 [ə] を挟みます。

• 舌をリラックスさせ、真ん中あたりで短い「あ」のような音を出します。

3. [r] の発音:

• 舌を軽く後ろに引き、巻き舌の [r] を発音します。

• 舌先を歯茎に当てず、空中で浮かせるような形を意識してください。

アメリカ英語の特徴

• [r] の発音がはっきりしており、[aɪər] 全体が滑らかにつながるのが特徴です。

• イギリス英語では、この [r] がしばしば発音されず、[aɪə] に近い音になります。

発音のコツ

1. [aɪ] の二重母音をしっかり発音:

• 明るく強めの「ア」から、軽く口を閉じて「イ」に移行します。

• この移動をスムーズにすることが重要です。

2. 中間音を軽く挟む:

• [ɪ] から [r] へ直接移るのではなく、リラックスした曖昧母音 [ə] を通るようにします。

3. [r] をクリアに:

• 舌を後ろに引き、しっかりとした巻き舌音を作ります。

発音

発音記号 [aʊər] は、アメリカ英語で「hour」や「power」のような音を表します。この音は、二重母音 [aʊ] に続き、曖昧母音 [ə] を通って巻き舌の [r] に移行する音です。

発音方法

1. [aʊ] の発音:

• [a]: 口を大きく開けて「ア」の音を発音します。

• [ʊ]: 次に、口をすぼめて「ウ」の音に移動します。

• この二重母音を滑らかに発音します。

2. [ə] の発音（中間音）:

• [ʊ] から [r] に移る間に軽く曖昧母音 [ə] を挟みます。

• 舌をリラックスさせた状態で、短い「あ」のような音を出します。

3. [r] の発音:

• 舌を軽く後ろに引き、巻き舌の [r] を発音します。

• 舌先を歯茎に当てず、空中で浮かせるようにします。

アメリカ英語の特徴

• [r] の音がはっきりしており、[aʊər] 全体が滑らかに連結されます。

• イギリス英語では、この [r] が発音されず、[aʊə] のように聞こえることがあります。

発音のコツ

1. [aʊ] を練習:

• 「ア」と「ウ」をしっかりと滑らかにつなげます。

2. [ər] をクリアに:

• 曖昧母音 [ə] と巻き舌 [r] をスムーズに結びつけます。

3. 全体をゆっくり練習:

• [aʊ] → [ər] の順で、各部分を丁寧に発音してみましょう。